そろそろ考えておきたい!生活習慣病と三大疾病のつながり、備えとしてその保険で大丈夫?

先週、提携している保険会社主催のセミナーに参加し「生活習慣病と三大疾病のつながり」について学びの機会を頂きました。
皆さんにも是非知って頂きたいお話でしたので、少しご紹介していきますね。

生活習慣病の備えが変わる

生活習慣病で1年間に何人の方が亡くなるかご存知でしょうか?
平成27年の人口動態統計によると、129万人の方が亡くなっています。
毎年生活習慣病により、日本の人口の1%程度が死亡していることになりますね。

一方で、生活習慣病の中でも特にやっかいな、三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)になる人はどれくらいでしょうか?
平成26年の厚生労働省「患者調査」によると454万人、人口の4%が毎年罹患しています。

死亡のリスクと三大疾病になるリスク。

単純に比較しても死亡より三大疾病のリスクは4倍。

にも関わらず、私達、子育て世代のほとんどが、死亡保障を重視する傾向にあり、三大疾病の備えは、まだまだ手付かずといった現状です。

昔は生活習慣病にかかると、死亡する率が高かったので、加入している死亡保障が役に立ちました。
今は生活習慣病による死亡率が下がっている一方で、罹患後は再発と重症化という現実があり、死亡保障が役立ちにくいのです。

 

亡くならずに再発・重症化=働けない、収入が下がるのに、治療にお金がかかる という構図になりますね。

貯蓄と保険どちらで備える?

こういった生活習慣病の中でも、とくに治療にお金がかかる、三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)保険は、たくさんあります。
ただし、保険会社によって支払いの要件と支払い回数が違います。下記を参考にしてくださいね。

<支払い要件は各社いろいろ>
・悪性新生物(がん)と診断された場合
・急性心筋梗塞、脳卒中で手術をした場合
・悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中で入院した場合
・急性心筋梗塞の場合、60日以上の労働の制限がある
脳卒中の場合、60日以上の運動失調、麻痺、言語障害などの神経障害がある
・急性心筋梗塞や脳卒中で治療を目的として20日以上入院した場合

<支払い回数>
・2年に1回(医療保険に付加する特約に多い)
・1年に1回(医療保険に付加する特約に多い)
・1回のみ(単体の特定疾病保険や三大疾病保険の場合)

特約として医療保険にプラスする三大疾病(重度三疾病や特定疾病とも言われます)保障特約もあれば、「特定疾病保険」や「三大疾病保険」と呼ばれるようにそれ単体の保険もあります。
こういった保障は、掛捨てだと思われがちですが、ちゃんと解約返戻金があり、保障を残しながら資産形成機能を残すことができるものがほとんどです。
一生涯保障タイプで、払い込み期間が終了すると、払い込み総額100%以上になって返ってくるので、解約して老後の生活資金に充てることも、保障として残すことも、使い方は自由です。

Fujihana
老後は解約すると保障がなくなるんじゃ?という方、するどいですね^^
シニア世代と子育て世代では病気による経済的なインパクトが全く異なります。
老後生活になり、保険を解約し解約返戻金を受け取っても、子育て期間という最もお金がかかる時期の、病気による経済的困窮は防ぐことができますよね。使い分けです!

三大疾病の備えをお勧めしたい人
①病気になった時に使うためのまとまったお金がない
三大疾病というリスクに対し保険をかけられる→保険に加入して1か月分の保険料しか支払っていなくても、三大疾病になると(各社条件が異なります)、保険金が受け取れる(相互扶助の精神)

②お金を増やしたいけど、三大疾病も気になる方
この低金利時代、銀行にお金を預けても増えません→終身タイプの三大疾病保険に60歳払い込みなど短期払いで加入すれば、高い利率で運用でき、備えとしての保障も準備できる。(三大疾病になると保険料の払い込みは終わる)
もちろん、三大疾病は保険でなく、貯蓄で補うこともできますが・・・

Fujihana
子育て世代が治療費に貯蓄を充ててしまうと、教育費や住宅購入資金を取り崩すケースが多く、必ずと言っていいほど、どこかにしわ寄せがきます。
結果的に今後の家計の収支バランスも、ライフプランも一気に崩れてしまうのが、現状です。

脳血管疾患と女性

三大疾病に罹患する454万人の内訳は以下のようになっています。(厚生労働省 「平成26年 患者調査」による)

 

脳血管疾患については、女性の患者数が、男性の患者数とほとんど変わらないところまできているのです。

気を付けたいのが20~40代の女性。過労やストレスによりホルモンバランスを崩すことが脳梗塞の引き金となります。
女性は、男性に比べて痛みに強いと言われています。
このため、脳卒中が疑われる症状であっても、救急車を呼んだり、病院へ行かず我慢してしまう方が多いようです。

脳卒中は、早期に治療することで、その後の後遺症からの回復が大きく変わってきます。

Fujihana
顔のゆがみ、腕に力が入らない、強い頭痛など、典型的な症状が現れたら、すぐに受診しましょう。

生活習慣病になる人に共通している理由

主な理由としては、以下のような要因が挙げられます。

喫煙、飲酒、過剰なストレス、運動不足、不適切な食生活(食塩・死亡の過剰摂取)

これにより、高血糖、高血圧、動脈硬化、脂質異常といった生活習慣病予備軍の複合的な連鎖が生じます。

そして、これらにより、引き起こされるのが以下のような疾患。

がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患(アルコール肝炎、B肝、C肝)

 

特徴としては、「治らないけど、亡くなりにくい病気」と言えます。

ガン保険の進化

保険は医療技術の進歩より遅れて、新しくなるので、保険を見ているとその時代の傾向がよく分かります。

例えば、ガン保険。

昔のガン保険は特約で死亡保障が付加されています。

ガンで死亡する人が多かったことにより、昔に加入しているガン保険はたいがい死亡保障が付いています。

一番分かりやすいのが、胃がん。国立がん研究センターの「ガン情報サービス」によると、

1995年、胃がんの死亡率は男性28.9%、女性で12.1%でした。

2013年、胃がんの死亡率は男性14.9%、女性で5.7%となっています。

男性・女性ともに、死亡率は5割減少していることが分かります。

 

また、入院給付金。昔のガン保険には定番の保障内容でしたが、現在は選べるようになっています。

入院日数の縮小により、昔ほど入院給付金をもらうことはできないので、最近では入院保障より、ガンになった時の一時金や通院に対する保障を手厚くする傾向にあります。

 

たばこと飲酒は、全然違う

どちらも、生活習慣病の原因となっているのですが、この2つは大きな違いがあります。

①たばこは、禁煙すると肺ガンや心臓病のリスクは下がりますが、糖尿病の発症率が
上がるというデータがあります。

禁煙後の糖尿病リスク、非喫煙者との対比

男性 約1.5倍

女性 約1.7~2.8倍(国立がん研究センター JPHC研究)

私としては、女性の方が禁煙後、糖尿病になりやすいという事実に驚きました!!

結局のところ、禁煙してもリスクが全くなくなるというワケではないのです。

②飲酒も大量になると脳に萎縮が見られる割合が高くなるのですが、なんと認知症にも関係が・・・

350mlの缶ビールを毎日2本以上(1週間に14本以上)飲んでいる人は、全く飲まない人を1とすると約2.5倍も認知症の危険性を高めます。

ところが、1週間に6本程度飲んでいる人の危険度は約0.4倍。

な、ななんと、飲まない人より、リスクが下がるという結果に。少量の飲酒は認知症の予防になる可能性があるのですね。(厚生労働省e-ヘルスネットより )

さらに酒量を減らすと、脳の萎縮も改善するらしいんです!!

禁煙しても、肺が白くなることもないですし、糖尿病など他のリスクが出る一方、飲酒は適正な量に減らすだけで、脳の萎縮も改善し、認知症の予防もできます。

どちらも、生活習慣病の大きな要因になりますが、お酒は、適量にするだけで良いことばかりですよね。

 

☆今回は生活習慣病を中心に、健康上、経済的リスクと照らし合わせながら、ご紹介していきましたが、少しはお役に立てましたでしょうか?
私は、飲酒も喫煙もしないから、大丈夫!と思い込んでいましたが、たまには飲酒してリラックスする時間も必要かなと、最後のところで思いました(笑)

長文になりましたが、ご紹介した内容の1つ2つでも皆さんの記憶に残れば幸いです。


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