もめない相続!まず誰に相談?【今からできる現状整理と対策】
相続問題は、大きなコトから小さなコトまで、ご家庭によって様々。
同じような問題であっても、それを抱えている人が違うから、解決策も異なります。
相続・・・そもそもの問題って??
また、相続問題は分割の問題と税金の問題に大別されやすいのですが、実はそれだけではありません。
根底にあるのは、当事者間の気持ちの問題なのです。
これまでのご相談案件を思い返してみても、ほとんどのケースで当事者間の気持ちを整理することが問題解決のカギとなりました。
いくら、遺言書を書いたり、相続税対策をしても、この部分が整理できなければ、いつまでもモヤモヤが残ります。
相続問題は税理士さんに相談すべき??
さらに、相続は、1人に対し1回しか起こらないため、相続の専門家(士業の先生方や関連業者)が少ないのも現状です。
相続と言えば「税理士さん」をイメージされる方が多いですが、実態は違います。
年間で死亡する人は約129万人ですが(人口動態統計 平成27年)、この中で相続税の申告をしている人は約10万人(平成28年 国税庁)。一方で、平成29年9月時点で登録している税理士さんは全国に7万6935人(日本税理士会連合会)
10万人÷7万6935人=1.55人
つまり、年間で一人の税理士さんが1件程度しか申告していないのが現状です。
また、税理士さんは、税金が絡む案件になるので、相続税がかからないご家庭の相続問題は税理士さんで解決できるものではありません。
誰に相談すればいいのでしょうか??
冒頭でもお伝えしましたが、相続問題に必要なのは、当事者間の気持ちに寄り添い、問題を整理する力ではないかと思います。
私は相続診断士として相続のあらゆる相談に乗らせて頂いておりますが、最初に家族構成や資産状況をしっかり整理し、そこからお気持ちの部分を細かくヒアリングしていきます。
話していくと色々な感情や想いが溢れてくるもので、最初に仰っていたことから大きくご意向が変わる方も、実は多いのですよ。
ご自身でも気づかなかったコトが見えてきて、話すことで整理されるのでしょうね。
相続問題は次々に起こりうる問題を予測しながら整理することが重要だと日々感じています。
また、必要であれば、士業の先生方や関連業者さんを紹介していきます。