保険会社によって、医療保険の告知項目については、様々です。
以前こんなことがありました。
最近3か月以内に生理痛で検査!これもダメ?!
30代前半の女性のお客様の例です。
ある保険会社の医療保険の告知書で、最初の項目に「最近3か月以内に入院・手術・検査をすすめられたことがありますか?」という質問があり、それに対して、「はい」に「マル○」をして、詳細を記入しました。
結果は謝絶でした。謝絶とは、お申込みの契約を引き受けできないということです。
この方がお申込みになった医療保険は、「最近3か月以内に入院・手術・検査をすすめられたことがありますか?」という質問に対して、「はい」に「マル○」が付くとそもそも医療保険にお申込み頂けないのです。
若い女性に多い告知で、生理痛以外に、生理不順もあります。
生理不順の場合、期間や完治しているのかどうかによって、子宮に部位不担保が付く可能性もあります。
部位不担保とは、このケースでいくと、子宮や卵巣・卵管などに関する病気で入院や手術をしても、給付金がおりないことを意味します。
自分では感覚的に、病気だと捉えていないようなことが、いざ保険会社の引き受け基準に合わせて、考えるとネックになってくるんですよね。
このあたりの婦人科系の病気は経過観察と判断され、定期的に病院へ行くことになると、それだけで医療保険に加入することが難しくくなるので、注意が必要です。
若くて元気だからいつでも保険に加入できると思っていると、結果的に大きな誤算があります。
血圧の薬を飲んでるけど、数値が安定してるし大丈夫?
また、こんなケースもありました。
お客様からの紹介で、近所のご主人さまの医療保険について、提案に伺った時のことです。
以前から、ご主人様の健康状態についてお伺いしていましたが、過去に大きな病気もなく元気だと聞いていました。
当日「お薬など飲まれていませんか?」と確認すると、「血圧のお薬を飲んでるだけですよー。数値も安定してるしね。」とのお返事。
お客様にとっては、大したことないと思っていても、保険の引き受けとなると話は違ってきます。
私がお勧めしていた保険会社の医療保険では、このお客様のケースでいくと、服薬期間が浅く、最近の血圧の数値が少しオーバーしていました。
一か八か、保険会社に確認すると、数値が1でも基準値をオーバーしていると、引き受け出来ないとのことでした。
「1でも??」と驚きましたが、保険料が安く設定されている保険会社ほど、お申込みの段階で条件を厳しくしていることも分かっていたので、そのままお客様にお伝えしました。
結局、取扱いの保険会社にあらかじめ確認をし、お客様の血圧の数値から考えて、一番条件のゆるいと思われる医療保険に血圧のお薬を飲んでいることや、種類、服薬期間などきっちり告知頂きました。保険料は当初お勧めしていた保険よりアップしましたが、無事加入することができました。
保険は、あなたを待ってくれない!
「今は元気だから、保険は必要ない」「まだ若いし、もうちょっとしてから考える」など、医療保険を自分のタイミングでいつでも加入できるとお考えの方が、意外と多いように思います。
医療費に費やせるお金が200万円程あれば、医療保険は要らないという意見もあります。私自身、掛捨ての保険に加入しすぎる必要性は全く感じません。それなら、貯蓄にまわせばいいのにと考えます。
ですが、なかなか「医療のみにまわせるお金を準備できている方」は少ないですし、若い方ならそこまでお金がまわらないので、どうしても医療保険は必要です。