加入している保険の、毎月の保険料が内容的に見て「妥当な料金」なのか、「高すぎる」のかが分かると安心できますよね。ここでは毎月の保険料が高くなる保険の見分け方をお伝えしていきますので、参考にしてみて下さいね。
保険料が高い理由は、保険料の払い込み期間にあるかも!?
短期払いとは、60歳まで、65歳までといったように、保険料を払い込む期間を決めてしまうことです。
これに対し、終身払いとは、一生涯にわたって保険料を支払っていくことです。
短期払いは、終身払いに比べて、短い期間で一生涯の保険料を支払ってしまうわけですから、毎月の保険料が高くなります。年金生活になってから、保険料負担を残したくない方などには、元気で収入があるうちに保険料を払い終えることができるので、おすすめです。
しかし、途中で保険内容を見直したくなったり、他社でもっと安くて良い医療保険が発売されたときに、解約して加入し直すと、これまで多めに支払った保険料は水の泡です。医療保険なので、解約返戻金もありません。
終身払いは、一生かけて保険料を支払っていくので、短期払いに比べて毎月の保険料が安くなります。年金生活になっても、保険料負担は残るので、収入が減った時に、貯蓄を切り崩して保険料を払わなければなりません。
途中で見直しする際は、保険年齢が上がっているという点では、保険料は高くなりますが、短期払いのように、先の保険料まで多めに払ってきた訳ではないので、解約して新しい保険に加入しやすくなります。
加入する際に、なんとなく短期払いにしていて、あとで終身払いにしている人の保険料を聞いて、安さに驚くことのないよう自分で納得した払い込み期間を設定することが重要です。
無駄な特約を外すことで、保険料を下げることもできます!
私は、どのお客様にも、「掛捨ての保険は少しでも安くして、出来るだけ積立にまわす」ようにお話しています。
価格競争で医療保険やガン保険の保険料は、昔よりどんどん下がっています。
そして基本の保障に付加する特約のバリエーションも豊富にあるので、自分自身で必要な特約をカスタマイズすることが可能になりました。
ところが、保険を提案する営業員の中には、最初から沢山の特約を付加した保険をご提案し、あれも必要、これも必要とお客様の不安を煽るような説明をし
「最低でもこれぐらいの医療保険を持っておく必要があります!」と言って、高い保険を契約させようとする不誠実で不親切な方もいます。
特約は、説明を聞いている限りでは、「これも欲しい、あれも欲しい」となりがちですが、その特約の意味をよく考えた上で、自分に当てはめて吟味する必要があります。
分かりやすい例を挙げると、「保険料払込免除特約」というものがあります。
付加することで当然保険料は高くなります。年齢と保険内容によっては付加することで500円以上アップすることもあります。
私見ですが、この特約は払い込み期間が一生涯など長きにわたる場合に、付加していたら、免除事由に該当して、払い込みが免除される可能性も高くなるので有効です。
これを短期払いでも付加して契約する方がいらっしゃいます。短期払いの場合、払い込み期間によっては、特約の分、保険料が高くなるだけで、免除される可能性は低いケースもあります。
そのことを理解したうえで、付加するかどうかを決められることが重要です。
以前、担当していた高齢のお客様の元へ、ガンで亡くなった奥様の保険のお手続きに伺った時に、その奥様は生前、ガンになったことにより毎月8000円の医療保険の払い込みが免除になったのですが、旦那様が私にこう仰いました。
「月8000円くらい免除にならなくて良いから、もっと一時金がほしかった。そしたら色んな治療が試せたのに」
保険料の払込免除特約を付加した保険料で、入院ベースの医療保険でなく一時金もしっかり付けた保障をご案内していたら良かったと、とても後悔したことを、今でも覚えています。
このように、営業員が必要だと思っている特約は、お客様の視点で考えるとあまり必要性を感じないこともあります。特約の意味が分からない場合は、一つずつ確認をしながら、納得するまで何回も質問して下さい!!
そして保険料が高すぎると嘆くことのないよう、「削りすぎず、付加しすぎ」に注意して納得のいく保険になってから、契約してくださいね。